あほじゃないか、斉藤孝

今週の毎日新聞の日曜版『くらしナビ』のコーナーで、斉藤孝が首相辞任劇の「感想」を書いている。

福田首相のコミュニケーション能力は50点、言葉に力がない、身体に勢いがないからだ、などと書き散らしている。「身体性」の話は斉藤の十八番だが、よく恥ずかしげもなく「コミュニケーション能力」なんて言葉が使えたものだ。ちょっと売れてしまえば、こんな書き古されたことを並べても新聞はありがたがって載せてくれる訳だ。

支持率の低迷、自分勝手な公明党、党内での首相交代を求める声の広がり。党内にも閣僚内にも国会にも世論にも支持基盤を失った首相(しかも派閥政治の中で育ってきた一代議士!)が、一体全体どうやって景気対策財政再建を同時に行なうことが出来るのだろうか。「身体に勢いがあれば何とかなった!」という訳ではあるまい。

そういう話なのに、なぜ「福田は甘える・投げ出す現代日本人の象徴」のような現代日本人論に話を広げてしまうのか。

大丈夫か、斉藤孝。
完全に売文家になっていないか??