2005-09-01から1ヶ月間の記事一覧

出会い

昨日、英国大使館で行われた「ボドリアン日本友の会」のパーティーに出席した。 Bodleian Libraryとは、オックスフォードにある最も大きな図書館で、英国において出版された書籍のコピーは全て、この図書館に収められることになっている。 「ボドリアン日本…

イギリスで学んだこと

昨日、今日と人と会って、酒を飲んだ。 美味しい食事に、ビールと赤ワイン、そしてはずむ会話。 この3つがそろうと、実に幸福な気分になれ、自然に気分は高揚する。 * 学部時代に一年間、大学院生として一年間、計二年間イギリスで過ごしたが、その二年で僕…

涼しい一日

今日ミネルバさんから、丸山眞男による小林秀雄の評価について「(ブログで)わかりやすく説明すると共に、二人の現代的意義とbotticelliの考える『自己の確立』について自説を展開しておいてよ」という要望を受ける。 今日はそんな元気もないのでまた次の機…

ドイツからアメリカへ。そして眞男。

前日ドイツについて書いていたら、ドイツに行きたくなった。 海外の新聞・雑誌を読んでいると、日本のメディアに接しているだけでは分からないようなことも見えてくる。 しかし、海外の新聞・雑誌を読んでいるだけでは分からないことも実に多い。それに、ア…

ドイツの選挙

このブログの目的は幾つかあるけど、一つに「海外メディアをフォローしていると、現状がどのように見えるのか」、それを示すということがある。 それは僕をして、海外の新聞記事を読ませ、英語や仏語のブラッシュアップをさせる。一石二鳥だ。 さらに、僕が…

ジョージ・オーウェルと小林秀雄

結論から言えば、二人は非常に美しい文章を書き、それは強靭な精神に支えられていたということだ。 * 3年前、イギリスで出会った学生に、英文学を研究していた院生がいた。 彼女と初めて会ったとき、シェークスピアの話になった。「僕は自分の英語を上達さ…

「よゆう」

昨日の文章で、僕が「余裕」という言葉で表したかったことは、「気楽」とか「だらだら出来る」とか、そういうことでは全くない。言い換えるならば、自分の社会、自分の立っている位置、ひいては自分自身を客観的に見ることが出来る、ということである。第三…

ホワイトカラーとブルカラー

昨日半年ぶりにAさんに会う。今年の3月に、Aさんは妹さんとの卒業旅行中にオックスフォードまで遊びに来てくれたのだが、会うたびに色々なことを教えてくれる。 これは自慢だが(そして唯一胸を張って誇れることだが)、僕にはこういう友人が多い。本当に…

シェークスピア

http://observer.guardian.co.uk/uk_news/story/0,6903,1557964,00.html やはりシェークスピアについても、このような本が出たか。 最近は政治と文学をつなげる研究が多い。過去の文学の政治性(党派性)を問うことは流行っている。政治思想史学は、政治パン…

アメリカへの憧れ

高校時代、アメリカに対して強い憧れがあった。その憧れはハリウッド映画に支えられていたし、自分の身の周りの日本社会への軽蔑に裏打ちされていた。ハリウッド映画に見られたあの単純で楽観的な人生観と、何となく自由な雰囲気、そして美しい金髪女性たち…

「勘」

これからの自動車産業はどうなるのだろう。 イギリスでは、自動車産業が象徴しているように「モノづくり」は死んでいる。日本のメーカー業界もこの先(しかもかなり近い将来)大きな変化を余儀なくされるだろう。否、もう変化は始まっている。それは資本が「…

雄弁術

僕は、ロンドンで7.7テロが起きたとき、イギリスにいた。 その時ちょうどGleneadesにおいてG8サミットが開催されていたが、ブレア首相はその日にテロに対するスピーチを行った。 そのスピーチは、実に素晴らしかった。心を揺さぶるものだった。そして、それ…

呑気

11日深夜、帰宅して選挙速報を見たら、少し気分が悪くなった。 「劇場型」政治で人々の関心が選挙に集まり、投票率が前回の衆議院選挙に比べて大幅に上がった。確かにそうなのだろう。 ただ、一方で今回の選挙が日本の将来を決める上で決定的に重要だったこ…