2005-01-01から1年間の記事一覧

続・続 『クラバート』 

少し気恥ずかしいが。 『クラバート』から。 *** .....「でも、どうしてそうなるんだろう?」と、クラバートはたずねた。「あの娘に魔法が使えると思うかい?」「おれたちのとはちがう魔法だな」と、ユーローは言った。「苦労して習得しなければなら…

BBCとNHK

BBC NewsのPolitical EditorのNick Robinsonは実に素晴らしい。その話し方やプレゼンテーションの仕方は、視聴者を引き込む力を持っている。 キケロの伝統は脈々とイギリスにおいては流れている。 メガネもオシャレ。 はげているのにカッコイイ。 そもそ…

就職活動を通してチームワークを考える。

今日はOB訪問で丸ノ内まで。 キレイなレストランで美味しいカキフライをいただきながら、とても参考になる話を伺うことが出来た。その後、丸善へ。パラパラとページをめくってみて面白そうだった茂木健一郎『脳と仮想』と青柳恵介『風の男 白洲次郎』を購…

クリスマス効果だけ?

今年は、23,24、25日と3連休だった。 23日の夜、バイトの後に新宿高島屋に行ったら、そこはメチャクチャ混んでいた。 地下の食品売り場にある、ワイン・コーナーにも長蛇の列。 高校生のときからなぜかあのデパートが好きで、放課後特に用もないのによくあ…

続 『クラバート』

今度はこの本を英語で読んでみたいと思った。 この興奮を違う言語で味わってみたい、と。インターネットで調べたところ、英語版の題は『The Satanic Mill』。『悪魔の水車』...まぁ分からなくもないが、センスが全く感じられない題名だ。(ちなみに原作は…

『クラバート』

月曜の朝、父親の本棚を見ていたら、プロイスラー作の『クラバート』が視界に飛び込んできた。 「あっ、また読みたい」と思った。 * その夜、週末に借りた『千と千尋の神隠し』を初めて観賞。 「これは、『ゲド戦記』と『クラバート』じゃないか!」と思っ…

「英語がデキる人」??

風邪をひいてから新聞・雑誌は溜まる一方である。 頭が朦朧としていると、どうしても「気合を入れて」新聞や雑誌を読めなくなってしまう。溜めてはいけない、と分かってはいるのだが... * この日記を書き始めた一つの理由は、日本のジャーナリズムを追っ…

Starbucks Coffee Japan

また今年も風邪をこじらせてダウンしてしまった。 昨年ちょうどこの時期に、イギリスでたちの悪いインフルエンザにかかり、2週間ほど寝込んでいた。一昨年の年末も、インフルエンザにかかり、家で寝込んでいた。 そして今年。3連敗中だ。この時期は、いつも…

友に励まされて II

『やさしさ』「ロレンスが苦しんで到達した人間結合の原理は、したがつて理解といふことではありません。それは『やさしさ』といふことであります。『やさしさ』とは俗にいふ人あたりのよさや、ものわかりのいい寛大とはちがひます。理解の原理はあらゆる対…

友に励まされて

「人のこと、人の気持ち、あなたは本当に理解している?」と聞かれてしまうと、どうにも答えようがない。それを感じようとして、理解しようとはする。それで、共感できるときもあれば、また訳が分からなくなるときもある。だから、理解していると言えばして…

トックヴィルの恋文

あぁ、フランス語が読めなくなっている... やっぱり日頃から触れていないと、外国語はどんどん忘れてしまう。でも、また必死にやれば、すぐにフランス語は読めるようになるだろう。みっちりと時間をまたかけることが出来れば。 大学院の研究で、アレック…

旅行・theoria

実はbotticelliは旅行好きである。まだ見ぬ世界は果てしなく広いが、幸運にもbotticelliは日本国内国外を問わず、結構色んな所をこれまで旅してきた。 * 現在のバイト先でアルバイトとして働いているのは、僕以外に3人いる。皆大学4年生で、その内2人は…

仮説

今日のお昼は素晴らしく天気が良かった。バイト先の近くに桜田通りという道路があるが、その通り沿いの一箇所に、上にのびる階段がある。その急な階段を昇ると、そこには小さな神社がある。バイトの日で、天気が良いときは、お昼によくそこに行って休憩を取…

ぺぺちゃんサンに元気付けられて。日記と手紙、そしてシェークスピア

12月に入り、クリスマスカードや年賀状など色々と便りを出す季節になってきた。 僕のバイト先の部長が、今月15日をもって転職する。その歓送会が来週月曜日に行われるので、今日は東急ハンズまで「バイトの皆からの」プレゼントと、感謝カードを買いに行…

個人的な日記

いよいよ今年も残すところ、あと一ヶ月となった。ふと、2002年、03年、04年の今頃、自分は何をしていたのだろうと思い、過去の日記を読み返してみた。2002年の12月1日、僕は留学先であるイギリスにいた。 日記には、その日僕が所属していたボート部の練習試…

色々。

先週末、地元の本屋にふらっと寄ったら、竹内洋の『丸山眞男の時代』(中公新書)を見つけた。手にとってパラパラと読んでみると、Le Monde紙で日本を担当しているPhilippe Ponsの話が出ていた。丸山眞男が逝ったとき、ポンはLe Mondeに追悼文を書いたそうで…

The violent botticelli is back again!!

先日紹介した文部科学省長期留学生派遣制度の今年度の公募については、下のアドレスで確認出来る。http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/kaikaku/cyouki.htmもし院留学を考えている人がいれば、是非このURLを訪れて欲しい。 * 今夜は色々考えたくて、新…

丸善

今日は、ふたたび門前仲町へ。その帰り、ふたたび大手町で途中下車。丸善へ。 あぁ、僕は丸ノ内周辺で働きたい... あそこには素晴らしい本屋があるし、喫茶店もあるし、皇居に行けば緑もある。 ちょっと歩けば日比谷公園もある。 気分転換に、片手にはコ…

「留学全体を通しての感想」

「留学全体を通しての感想は?」という質問は、「留学はどうだった?」という問いと同じで、答えるのがとても難しい。なぜなら1年間の経験の豊富さは、詩人でない限り、とても一言では言い表せないからだ。そして残念ながら、僕は詩人の能力を持ち合わせて…

文部科学省長期留学生派遣制度

一週間前の新聞に『プレシデント Family』という雑誌の広告を見つけた。 「子供を元気にする、親も元気になる。待望のファミリーマガジン誕生!」だそうである。そしてその広告欄には次のような言葉が踊っている。 「頭のいい子の親の顔(!!!)」 「教育…

M&A、マルクス、恋。

どこの業界でもM&Aが活発。 いみじくも、日本経済新聞社は先週『会社とはなにか』特集で、M&Aを論じていた。 しかも12月2日に「会社とは何か―会社法とM&A」というシンポジウムを、日経ホールで行うそうである。ちなみに、このシンポジウムに講師と…

立ち読み万歳

今日は門前仲町で行われた企業説明会に出席し、「system integration」の話を延々と聞いてきた。その帰り道、大手町で途中下車し、丸善に行くことにした。 僕は、新聞を読むときに書籍の広告も一通り確認するのだが、そのなかに面白そうな本や週刊誌の広告が…

『LUCI』という雑誌から

今日は、友達Sさんに誘われて、彼女が卒業した大学の文化祭に行った。Sさんとは約3ヶ月振りに会ったが、大学構内の陽の当たる芝生の上に座り一緒にランチした。アホな話で盛り上がりながら、食したビビンバ丼とチゲは美味かった。Sさんはフランス人男性と…

日経な日

日経な土曜の朝。 最初は雲行きが怪しかったものの、結局気持ちのいい青空となったので、今朝も簡易ベンチをベランダに出して、たまった日経をさくさく読んでいた。約1時間半経ってコーヒーが欲しくなったので、コーヒーを入れて日経の整理を再開。結局お昼…

優しい「オバちゃん」たち

今日、帰宅途中の満員電車で、車内アナウンスに「もし線路付近でのイタズラを目撃したら、注意してください。路線の安全確保にご協力ください。」という内容のものがあった。それを聞いて「日本もとうとうここまで来てしまったんだなぁ」と、色々考えてしま…

あらゆることが身の回りで起きていて、何かを書きたい気持ちは非常に強いのだが、何を書けばいいかよく分からない状況だ。昨日、一昨日、3日目と東京を動き回っている。 こんな具合に。昨日: 町田市→神谷町→新橋→日本橋→丸ノ内→赤坂→町田市 3日前: 町田市→…

ぼやき

今朝、ジョナサン・ウォルフ(Jonathan Wolff)の『Why Read Marx Today?(なぜ今日マルクスを読むのか)』(Oxford University Press, 2002)をパラパラと読んだ。 いやぁ、面白い。面白いんだよなぁ。 なんでこう面白いんだろう。 19歳のマルクス少年が、…

原宿

P. ドラッカーが逝った。 * 今日、用事の帰り道に1年半ぶりに原宿に行った。 相変わらず若い人、特に「かまやつ系」で溢れかえる原宿だが、やはり1年半で街の様子は随分変わるものである。表参道を歩いていると、通り沿いに建っていた同潤会青山アパートが…

日本女性を取り巻く環境の変化(の一側面)

昨日の朝、千代田線霞ヶ関駅のホームを歩いているとき、ふと停車中の電車に目をやったら、窓を通して30代前半の女性が一生懸命Financial Timesを読んでいるのが見えた。 Financial Timesの紙は独特な色をしていて、少し離れていてもすぐにそれがFinancial Ti…

la communauté des haines

フランスが非常にやばいことになっている。 7月にイギリス・ロンドンでテロが起こったとき、移民が祖国の文化や生活スタイルを保持したまま生活することを許容する「多民族主義」や「寛容主義」は、イギリスでも批判されていた。(もちろん、あういうことが…