何か根本的に...

間違っている気がする。

自分の成長のために謙虚さを目指すのは、果たして謙虚な姿勢だろうか。

「俺は成長しなくちゃいけない。俺は偉くなりたい。 そのためには謙虚にならなきゃ!」と語る男は、実際あまり謙虚じゃない。

同じように品格は、自分自身がああだこうだ言うものではなく、他人が判断すべきものだ。 

「俺は品格ある男になりたい!」と意気込む男にあまり品格は感じられない。


夢の実現や自己実現は、幸せの条件なのだろうか。

夢が実現された後も、自己実現の後も、生活は続くし、日常は続く。
電車で足を踏まれることもあれば、むやみに背中をおされることもある。
街では見知らぬ人にがんつけられ、肩をぶつけられることもある。


日中、自分が長く過ごす場所には、そこで当たり前とされている価値観がある。
でも、それとは全く異なる価値観もある。 
人でも、本でも、そういうかけがえのない繫がりは、いつまでも持っていたい。