皆とずっと仲良く、というわけにはね、、、

大学院という世界にはその世界の、会社には会社の(ビジネスの)言語があるように、サークルにはサークルメンバーの、部活には部員たちの独特な言語・振る舞いがある。願わくば、所属していたグループの異なる言語の間を、滑らかに反復横飛び出来れば、と思うのだが、なかなかうまく行かない。

段々調律出来なくなっていくのだ。もともと音が微妙にずれていて、そのズレが顕著になってきたのかもしれない。その場にいると自分が調和を乱す様な存在で、段々哀しくなるのだが、しかし仕方がない。昔からの友人達みんなと、ずっと仲良くつるめる訳でもあるまい。
かと言って、完全に調和できる組織があるかといえば、常にどんな場所でも内心ズレを抱えながら、彷徨っている。 幸い、違う道に進んでいても、気のおけない友人はまだ何人か残っているし、新たな友人との出会いもある。 滑らかに、ゆったりと、しかしあっという間に彼らとの時間は過ぎていく。

ソクラテスは散歩中、はたと立ちどまり、石の上に座って、何を見るとも無く朝から日暮れ時までじっとしていることがあったらしい。頭の中で自分と会話していたそうだ。

久しぶりに友人グループに会って、そんなことを恵比寿からの帰り道に考えた。