ミネソタ州と共和党大会

何か漠然とした違和感は感じていた。ミネソタ共和党大会? あんなところで?

「あんなところで?」というのは、1998年から1999年の一年間を過ごしたのが、ミネソタ州の南に位置する、Alberta Leaという小さな田舎町だったからである。ミネソタ州、というと常にあのイメージが付きまとう。
ミネソタ州にはMall Of Americaというアメリカで一番大きなモールがある(99年の時点では確か世界で一番大きなモールだった)ものの、湖が一番多い州でもあり、夏と冬の寒暖の差が異常に激しく(60度くらい?)、農地が広がる、僕にとってはのんびりした州だった。

政治的にも、リベラル色が強かった。1972年来、この州で選ばれるPresidential Candidateは常に民主党候補であり、何よりボブ・ディラン、プリンスを生んだ州である。共和党大会が行なわれる場所としてはあまり相応しくないように思える。

しかし、The Economistによれば、オバマとマケインの支持率は現在拮抗している様である。考えてみれば、黒人、ヒスパニック系の学生が少なかったし、僕の周りには信心深い人が多く、social conservativeに振れる要素は常にあった様に思われる。あれからもうすぐ10年、ミネソタ州も変わっている。

驚いたのは、「あの州」に Fortune 500 companiesのうち、18社の本社が置かれてあり、意外にリッチな州である一方、失業率は過去20年で最も高くなっていること、また北部にはアメリカの鉄鋼製品の4分の3を生産しているアイロン地帯がある、ということだった。
ミネソタに一年間いたけれど、ほんのその一面しか知らなかったわけだ。

ちょうど、この11月にホストシスターが結婚する。会社を休んで久しぶりにまた訪れたい。
んー、やっぱり留学は常に新しいなぁ。。。